橋梁、ボックスカルバート、マンションなどの鉄筋コンクリート構造物中の配筋状態及びかぶりを非破壊で測定することにより、新設コンクリート構造物の出来形管理や耐震補強工事の事前調査を行います。
国土交通省では平成17年5月より非破壊検査によるコンクリート構造物中の配筋状態及びかぶり測定が行なわれています。 |
|
|
 |
|
●施工後の配筋状態及びかぶりの出来形管理 |
|
●耐震強度診断 |
●コンクリートアンカー工事及びコア抜き工事の
削孔位置調査 |
 |
|
測定範囲を定めマーキングを行い、探査装置をコンクリート表面に軽く押し付け始点から終点へ走査します。必要に応じて鉄筋位置のマーキングを行います。 |
 |
|
鉄筋探査は電磁破レーダ法と電磁誘導法の2種類あり、調査の目的に応じて使い分けます。 |
|
電磁波レーダ法 |
 |
電磁波を探査装置からコンクリート表面に向けて放射すると、その電磁波がコンクリートと電気的性質の異なる物質、例えば鉄筋、空洞等との境界面で反射され、再びコンクリート表面に出て受信アンテナに受信される。この送信から受信に至るまでの時間から反射物体までの距離(かぶり)を知ることができ、平面的な位置は距離計を内蔵した装置を移動させることにより位置情報を推定します。 |
電磁誘導法 |
 |
探査装置に内蔵されている試験コイルに交流電流を流すことにより交流磁場を発生させます。鉄筋が存在する場合は鉄筋に起電力が発生するので新たな磁場が発生、磁場によりコイルに電流発生、電圧の変化が生じます。そのコイル電圧の変化は鉄筋径、寸法やコンクリート表面からの距離により変化するため、この関係を活用し、かぶり、位置、鉄筋径等を推定します。 |
|